モールテックスとは

お寿司屋さんモールテックスカウンター 3 Sowelu
モールテックスレストランデザイン Sowelu
飲食店内装工事モールテックス-2-Sowelu
お寿司屋さんモールテックスカウンター 2 Sowelu

以前から世界中で注目を集めていた次世代型左官塗材「モールテックス」。最近日本でもその存在が知られるようになり、たちまち左官業界を騒がせています。
モールテックスはカテゴリー別だと一応セメント系モルタルに分類されますが、従来のモルタルとは全く違い、高い防水性・不燃性・耐久性・柔軟性を備えています。その為、床や浴室、キッチン、更に外構工事のような様々な場所で使用することが出来ます。また、カラーバリエーションの豊富さもとても魅力的です。顔料を混ぜ合わせることによって好みの色やデザイン性を追求することも出来ます。
ここではその「モールテックス」の6つの優れた機能的特徴、導入方法、メリットやデメリット、メンテナンスの必要性などを詳しく解説していきたいと思います。

モールテックスとは

モールテックスはベルギーのメーカーBEAL社が開発した次世代の薄塗り左官塗材です。従来のモルタル左官塗材とは大きく異なり、室内屋外問わずに様々な場所で使うことが出来ます。また、顔料を混ぜ合わせることによってお好みの色やデザイン性を追求することも出来ます。

モールテックス壁 2 Sowelu
モールテックス壁 3 Sowelu
モールテックス壁 4 Sowelu
モールテックス壁 5 Sowelu

 

モールテックスの材料

モールテックスの基本材料はレジデュール(プライマー) ・モールテックス・カラー2N(粉状製品) ・ビールクリル(液状製品)になります。そこに必要に応じて、顔料 ・汚れ保護剤 ・補填剤などを加えます。何も顔料を入れない状態だと白色になりますが、そこに様々な色の顔料を組み合わせることにより好みの色を作ることが出来ます。
残念ながら、レジデュールやモールテックス・カラー2N(粉状製品) の詳しい原料などは公式パンフレットでも公開されていません。これまでの常識を覆すほどの優れた防水性・不燃性・耐久性・柔軟性に加え、豊富なカラーバリエーションを持つ画期的な塗材ですから、やはり詳しい原料などは企業秘密になっているようです。

モールテックス色

モールテックスには64色のカラーチャートが用意されていて、この中にはゴールドやシルバーといったメタル色も含まれています。これらの顔料を混ぜ合わせることによって好みの色調を生み出すことも可能です。また、色だけでなく、表面のニュアンス、デザイン性、質感、エフェクトなどを微妙に変化させることによって、それぞれの好みに合ったデザインを作り出すことが出来ます。例えば下地の素材が木材であったとしても、モールテックスを塗ればコンクリート調の表面仕上げも可能になります。

モールテックス色 1 Sowelu
モールテックス色 2 Sowelu
モールテックス色 3 Sowelu
モールテックス色 4 Sowelu

 

モールテックスの防水性

従来だとコンクリートでオリジナルの水回り設備を作る際は業者に依頼したり、自分でコンクリートを用意しなければいけなかったりと、とにかく手間がかかりました。しかし、モールテックスがあればもうそんなことをしなくても大丈夫です。なぜならモールテックスはわずか塗り厚1mm〜3mmでコンクリートの約2.5倍程度の表面強度を持ち、コンクリートと同様の防水性を備えているからです。モールテックスがあれば、これまでは中々手が出せなかった洗面台や浴室やキッチンのような水回り設備だって、オリジナルかつ自由に作り変えることが出来るようになります。

モールテックスの不燃性

モールテックスは不燃性にもとても優れていて、熱い鍋や暖房用ストーブ、更にバーナーのような熱に直接さらされても表面には焼けた跡すら残りません。
しかし、モールテックスを塗っている下地の素材には注意する必要があります。特に下地に木材を使っている場合などには気を付けましょう。というのも、表面のモールテックス自体は熱に強いのですが、表面の厚みや熱伝導率によっては下地の素材にまで熱が伝わってしまう危険性があるからです。日常の中で火を使う可能性がある場所では表面の厚みや熱伝導率に加え、どういった素材を下地として使うのかということにもよく注意を払いましょう。

モールテックスとモルタルの違い

モールテックスと従来のモルタルとの大きな違いはなんと言ってもその柔軟性、防水性、不燃性にあります。カテゴリーとしてはどちらも同じセメント系材料に分類されますが、モールテックスは特殊な樹脂をセメントに混入しているので、仕上がった表面はセメントの質感を持ちながらも曲げ・たわみに対して非常に強くなります。
また、モールテックスはわずか1-2mm程度の薄塗りであってもコンクリートの5倍程度の表面強度があります。そのため従来のモルタルにはありがちだった角の欠けや、表面の削れなどがほとんどありません。
更に、薄塗りでも高い防水性があるので水回りを仕上げることも可能です。従来のモルタルにはもちろん防水性はなく、水がつくと下地に染みてきてしまうこともあります。

モールテックスとは 1 Sowelu
モールテックスとは 2 Sowelu
モールテックスとは 3 Sowelu
モールテックスとは 4 Sowelu

 

モールテックスのメリット

モールテックスの最大のメリットは、今まで左官が塗りこめなかった箇所に仕上げが出来るようになったことではないでしょうか。
従来のモルタルとは違って高い耐久性や柔軟性、防水性などを備えたモールテックスは塗る下地や場所を選ぶ必要がなくなりました。そのため、木材、タイル、金属、鉱物下地などあらゆる下地に塗ることが出来るようになり、キッチンや浴室や家の壁や床など、場所を選ばずどこでもリフォームが可能になりました。
また、豊富な種類の顔料を混ぜ合わせることによって好みの色調を作り出せる点や、それによって生まれるデザインの幅広さもとても魅力的です。

モールテックスのデメリット

モールテックスには特殊な技術が使われていて、かつ輸入品なので通常のモルタル施工よりは少々お値段が高くなります。日本国内だと、現時点では正規代理店からしか購入することが出来ません。
また、モールテックスは施工する時にも注意が必要です。施工後28日間は換気(除湿器は不可)しなくてはいけません。湿度は特に気を付ける必要があり、施工現場は常に65%から90%の湿度に保たなければいけません。更に、風雨・直射日光・凍結を避ける必要があります。気温にも気を付ける必要があり、5度から30度の間のみ施工することが出来ます。つまり日中は問題が無いとしても、夜に冷え込んでしまう環境では施工することが出来ません。

モールテックス 劣化

モールテックスの主成分は基本的にはセメントと同じで石灰系です。そこに様々な種類の特殊な樹脂を混ぜ合わせて高い防水性や耐久性を生み出しています。しかし、樹脂は時間が経つと可塑性が失われてしまい、徐々に劣化していく恐れがあります。そのため短期的には問題がなくても、長期的には耐久性や防水性が下がる可能性もあります。
この劣化を防ぐためには、浴室やキッチンといった特に防水性が重要な場所はモールテックスを少し厚めに塗ったり、下にもう一層別の防水膜を施したり、2~3年に1度塗り直すといったメンテナンスが必要になります。

モールテックス壁 1 Sowelu
モールテックス研磨 4 Sowelu
モールテックス研磨 3 Sowelu
モールテックス研磨 1 Sowelu

 

モールテックスのメンテナンス

モールテックスはわずか1~3mmの厚みで高い耐久性や防水性を持ちますが、基本的に汚れ防止剤を塗らなければ表面に染みや汚れはついてしまいます。保護剤にはオイル系とニス系の2種類があり、施工場所により使い分ける必要があります。
まず、オイル系の保護剤ですが、これは浸透性があり、表面に“膜”をつくりません。なので数年に1度塗り直して頂くメンテナンスが必要です。別商品のビールワックス(BEAL WAX)を併用することで、それぞれの効果を高めることが出来るのでおススメです。
ニス系の保護剤は表面に“膜”をつくる膜状の保護剤です。こちらはほぼ全ての汚れに対応しますが、屋外には塗ることが出来ません。ニス系はメンテナンス要りませんが、代わりに必ず2回塗る必要があります。

 

モールテックス施工方法と塗り方

発売元のBEAL社は日本の代理販売店を限定していてモールテックスを購入するには不定期に開かれる講習会に参加する必要があります。
今現在は全国に90店舗ほどあり、Soweluはその中でもリード的存在です。ベルギーのBEAL社で技術を学び、モールテックスプロの育成を行っている施工業者です。この講習を自分で受けるか、もしくはこの講習を受けた左官業者へ依頼することで初めて施工が可能になります。
なお一般的な施工手順としては、床など強度を必要とする面、もしくは防水性能を必要とする面にテクニカルレイヤー(1mm厚の機能性を持たせる膜)を2層塗り重ね、最後にフラスコで塗り仕上げるという流れになります。しかし施工には特殊な工程や技術が必要となるので、まずは講習会を受講した施工業者に相談した方がベターです。

モールテックスの将来性

ここまでモールテックスの特徴、従来のモルタルと決定的に違う点、施工方法と塗り方、メリット、デメリット、メンテナンスの仕方、などについて詳しく説明してきました。しかし、何よりも覚えて欲しいのは、モールテックスがこれまでの左官の常識を根底から覆してしまうくらいの衝撃を持った画期的な商品だということです。まだ一般には広く知られていませんが、近い将来モールテックスがモルタルに取って変わる日もそう遠くないのかも知れません。